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ミステリの祭典

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小説新潮 2011年1月号
創刊八百号記念特大号

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日2004年03月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 江守森江
(2010/12/22 23:34登録)
雑誌の基準点を一律の3点にしているが、特集の面白さで微妙に増減している(今号は面白いので1点加点)
特集を評するのが目的なので掲載小説などはスルー(連載中の今野敏・隠蔽捜査4を毎月読んでいるし欠かさずチェックしている)
取り上げる対象は八百号記念特集で「八百字の宇宙」と題した関係作家87名(何度数えても87だが広告では88名とうたっている)によるショート・ショートみたいな雑文。
結構好き放題やっていて笑える(法月綸太郎は特に好み、有栖川は上手い手抜き、海堂尊のオチも・・・)
ミステリー的にはもう一つ目玉があり、高橋克彦・島田荘司による「東州斎写楽はどこにいる」と題した特別対談。
歴史認識に対する研究者と作家の立ち位置の違いや写楽蘊蓄は島荘の話題作も相まって楽しく読める。
島荘がこれからするロートル新人育成プロジェクトに関して「自己管理していれば何歳でもミステリーが書ける」発言は自分への叱咤激励なのだろうか?!
一般社会より進行は遅いが、ミステリーの書き手は高齢化社会へまっしぐら、読者も高齢化してミステリーは先細りの運命なのだろうか!!

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