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ミステリの祭典

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前線
捜査官ガラーノ

作家 パトリシア・コーンウェル
出版日2008年12月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 江守森江
(2010/12/12 22:47登録)
AXNミステリー鳴り物入り放送「捜査官ガラーノ」シリーズの第二弾。
一冊の本ながら中編程度の厚さでドラマ視聴後のおさらいが楽で嬉しい(今回は読み難さも軽減されゴーストライター説は囁かれていない)
逆に言えば、作者が初めて映像化を許可し制作総指揮までしたシリーズにしては内容が薄く、視聴者を小馬鹿にしている。
前作の書評にも書いたが「コールドケース」等の1エピソード程度な原作内容(逆工程なノベライズ作品では短編にしかならない)の映像化では、一話完結型連続ドラマに(エピソード量、キャラへの馴染み方などで)到底太刀打ち出来ない。
更なる意見として、一緒に視聴した(役者の格や出演履歴から犯人を指摘する事がミステリー・ドラマ最大の楽しみである)嫁が言うには「定番な日本の二時間ドラマの方が遙かに面白い」のだそうだ。
※生活臭漂う余談
知り合った当時から今日に至るまで、どんなに勧めても《面倒くさいから(ミステリーに限らず)小説は読まない》とのポリシーを頑なに守り、趣味の時間の大半をドラマ視聴に明け暮れ(お袋もドラマ好きで嫁姑の関係は非常に良好)私をも自分の世界に引きずり込んだ嫁に魅了されたのも自分では納得している。
息子が《図書館大好き活字っ子》なのが不思議だが、読解力不足が指摘される日本の子供の現状を考えるなら一安心でもある。

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