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ミステリの祭典

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週刊文春 2010年12月9日号

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日2010年11月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 3点 江守森江
(2010/12/07 16:42登録)
純然たる週刊誌で、ミステリーの年間ランキングに関してのみが、このサイトの登録対象範囲だから、これぞ「雑誌なので一律の3点」に相応しい。
元々海外翻訳作品のランキングには興味がないのでスルーだが、海外ドラマも同様で日本語版制作(翻訳)されるまでのタイムラグの存在が国内作品に比べ厄介なワンクッションだとドラマ視聴中に感じた。
9月からドラマ視聴に追われ今年後期以降の新刊を殆ど未読な状態なのでランキングを見ても楽しくないだろうと思い、例年している「早ミス」「このミス」「本ミス」「俺ミス」各ムックの書店での立ち読みは断念し、図書館の館内で楽に手に取れる来年3月以降に眺める事に方針転換した。
それでも、この雑誌だけ立ち読み時期を逃すと(図書館保存期間も短い)それまでなので毎週コンビニで立ち読みしている少年サンデー(名探偵コナンだけ)とヤンマガ(カイジと砂の栄冠)のついでに眺めたが、上記理由からさほど楽しめなかった。
ランキング発表は、雑誌の一特集程度が妥当だと思うが(私は雑誌全般を殆ど購入しないので)立ち読み可能期間が短い週刊誌だとツラい。
週刊誌側には販売促進に繋がっているので無理な注文かもしれないが、図書館に最低一年保管される系列の月刊小説誌「オール讀物」に同内容を掲載してほしい(ランキングだけ知るならネット検索や2chの書き込みで十分)
※ゴメンナサイm(_ _)m
大半の対象(期間)作品を未読でランキングの批評(侃々諤々)をする気が起きず愚痴に終始してしまいました。

No.1 5点 mini
(2010/12/07 10:00登録)
毎年恒例の、まぁランキングってこうした雑誌の中の1コラムとしてやる位が丁度良いんだろうね
他にミステリー関連の記事だと、”役者ピーター・フォークと刑事コロンボ”に関する小林信彦のコラムが有った位か
”ムック”とはマガジンとブックとを組合わせた造語であり、「このミス」とかはムックであってマガジンではないので純粋には”雑誌”ではない
ただ売り方が雑誌コーナーの棚に並んでたり季刊だったりで、雑誌的性格も帯びてるだけで、内容的には単行本である
その点「文春」は週刊誌だから紛れもなく雑誌である

今年度の特徴は一言で言えば常連が強かったという事だ
ディーヴァー、オコンネル、T・H・クック、S・ウォーターズ、ウィンズロウなどはもちろんだが、1位のジョン・ハートや5位のボストン・テランも常連というほどでは無いが過去のランキング経験者だ
ジョン・ハートは「川は静かに流れ」、ボストン・テランは「神の銃弾」で過去に上位ランキングしており、けっして一発屋ではなかったという事だな、機会があったら読んでみたいな
常連組の中ではM・コナリーが12位と残念ながらベストテンに入れず、ネット上での評判は良いのにね
もう一つの特徴は、紹介文を読む限りでは、重厚で読み応えのあるものが大勢を占めた感じで、例えば昨年度のスウィアジンスキーみたいな”変なモノ”を書く作家が殆ど入ってない
今回の顔触れが決して地味だとは思わないが、例年に比べて全体的にちょっとシリアスで”お堅い”印象なのは確かだ
J・リッチーの「カーデュラ探偵社」もぎりぎり20位、既読短編が多く含まれてたせいもあるのかな

余談だが”こちらもぜひ”という囲み記事の中で、田中芳樹氏がP・マクドナルド「Xに対する逮捕状」を挙げているが、これは対象外なのでは?
H・マクロイ「殺すものと殺されるもの」だと過去に翻訳はあっても完全なる新訳なのでルール上はOKだが、「Xに対する逮捕状」は訳はそのままでハードカバー版を文庫化しただけなので、単純な出版形態の変更は対象外だったはず、まぁ田中氏はただ参考に挙げただけなんだろうけど

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