リアルでクールな殺し屋 棺桶エド&墓掘りジョーンズ |
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作家 | チェスター・ハイムズ |
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出版日 | 1971年06月 |
平均点 | 6.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 7点 | mini | |
(2010/12/02 09:51登録) 発売中の早川ミステリマガジン1月号の特集は、”相棒 特命係へようこそ” そこで”相棒”にちなんだ書評を二つほど、2冊目はこれ シリーズ第1作「イマベルへの愛」は面白しれぇが、ちょっと話の焦点が散らばっていて棺桶と墓掘りの相棒同士が充分に主役を張ってない弱点があったが、こっちの作では堂々の主役だし纏まりの良さはあるぜ 今回は棺桶が職務停止になってしまい、墓掘りが単独捜査だぜ でも終盤には棺桶にも見せ場を作ってやったり、コンビ愛が泣けるぜ 棺桶エドと墓掘りジョーンズのコンビは最高だぜ 裏話をするとミステリマガジンの特集を計算してこの作品の書評なう、を狙ってたんだが先を越されるとは思わなかったぜ 流石はkanamoriさん、見事なタイムリーだぜ |
No.1 | 6点 | kanamori | |
(2010/11/26 18:46登録) 元祖”あぶない刑事”、墓掘りジョーンズ&棺桶エドがハーレムで暴発するノワールな警察小説。 シリーズ上のコンビの役割分担がだいぶ見えてきた。棺桶エドは常に貧乏くじを引く。硫酸を顔にぶっかけられたり(第1作)、誤射による停職処分&実の娘がギャングに監禁され、そして最後にぶちきれる。墓掘りがなだめ役で、捜査を先導するパターンになっている。本書は、いつものユニークな脇役キャラやブラックユーモアに欠けるように思いますが、最後にドンデン返しを用意しており、フーダニット・ミステリとしてもキッチリ構成されています。 ところで、「ミステリマガジン」今月号の特集”相棒”ですが、”相棒”といえば、杉下右京&亀山薫、じゃなくて、墓掘り&棺桶コンビでしょうに(笑)。翻訳ミステリの老舗の専門誌が、日本の刑事ドラマをメインに取り上げるのはいかがなものか。 |