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ミステリの祭典

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北陸トンネル殺人事件

作家 斎藤栄
出版日1979年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2010/11/12 18:21登録)
量産作家というレッテルとベタなタイトルで手を出すのを躊躇させますが、構成に趣向を凝らせたまずまずの意欲作だと思います。
脱獄犯2名の逃亡潜入、スーパー食料品売場で見つかった瓶詰めの指、子供の誘拐事件など、南洋台ニュータウン団地近くの駐在所巡査・西原のまわりで次々と事件が発生しますが、この小説の中心の謎が不明のまま、終盤まで引っ張る展開がスリリングです。惜しいのは、タイトル名で動機の推測が容易になっていることと、テーマの割に文章が叙情性に欠けることでしょうか。

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