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ミステリの祭典

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逆回りの時計
菊地警部シリーズ

作家 藤桂子
出版日1991年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2010/10/21 18:46登録)
菊地警部シリーズの第4作は、15年前の4人の女子中学生が絡む些細な事件を要因に、連続して女性が殺害される「黒衣の花嫁」タイプのミステリ。
ある女性の視点による物語と菊地警部ら捜査陣の物語が交互に描かれる構成や、機械的密室殺人トリックの挿入など、シリーズ共通のプロットです。多くの女性が登場する中、最後の女性は伏線不足で唐突な感じがしました。
当時(1991年刊)新本格派が競って奇抜なアイデアの作品を出している中、この”昭和のミステリ”そのものの様な作風は売れなかったでしょうね。
創元推理文庫は国内ミステリにも英語タイトルを付けていますが、本書の”Had not it rained that day"はなかなか秀逸です。

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