home

ミステリの祭典

login
セカンド・ラブ
タロット・シリーズ

作家 乾くるみ
出版日2010年09月
平均点5.86点
書評数21人

No.1 6点 まさむね
(2010/10/23 21:16登録)
分かりやすすぎる「餌」がぶら下がっているため,その裏に何があるのか想像しながら読み進めたものの,ラスト4行には確かにしてやられた。
読了後,数秒考え込んで「!」となるあたりは,イニシエーション・ラブと同様。
ただし,イニ・ラブが多彩で綿密な伏線を用意しているのに対して,この作品の「最大の肝」に対する伏線は果たして…?
この2作品,雰囲気は似ているが,ラストの衝撃に向かってのアプローチはかなり異なる。
また,イニ・ラブが「十分にあり得る話」だった(ソコが良かった!)のに対して,この作品には多少の無理も感じた。最終的に解せない点もある。
楽しめはしたが,総合評価としてはイニ・ラブの方が断然上位。

21中の書評を表示しています 21 - 21