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ミステリの祭典

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名探偵はきみだ 有罪?無罪?

作家 ハイ・コンラッド
出版日2004年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 江守森江
(2010/11/27 15:40登録)
推理クイズ本としての書評や利用法は前作に同じ(優良娯楽ツール)なので、この場を借りてミステリのフェア・アンフェアに対する私見を少々。
作者対読者(#1)と読者間での公平性(#2)の二つの別な問題として存在すると思っている。
#1に関し「読者への挑戦」を付してフェアを謳った作品とそれ以外を分けて考えている。
基本的にどちらも読者に利害が生じないので大方フェアとの認識を持っている(良く論じられるクリスティ某作もフェアだとの立場)が、読者挑戦作品で後出し感があるとアンフェアに思え不快に感じるのは間違いない。
#2に関しては一般的な作品は#1同様だが、懸賞付き犯人当てなどの場合には読(視聴)者間の公平性は絶対に保たれるべきだと考えている。
結論:利害関係が生じる特別な場合を除き殆どのミステリはフェアだとの立場に立っている。
大方が納得出来ない(アンフェア感のある)作品を書けば、評価は作者に跳ね返ってくるのだから作者の裁量に委ねれば良いとも思っている。
よって私は、このサイトの書評でも作品のフェア・アンフェアを殆ど論じていない。
※余談
作者は「名探偵モンク」の脚本家の一人だが、好評再放送中なAXNミステリーで毎回ドラマ終わりに出る脚本家欄を確認してもナカナカ登場しなかったのだが、シーズン2に突入してチラホラ確認出来て何だか嬉しい。

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