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ミステリの祭典

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若さま侍捕物手帖
ランダムハウス講談社時代小説文庫版

作家 城昌幸
出版日2009年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 kanamori
(2010/09/05 17:09登録)
国内ミステリで正体不明の名無しのオプの先駆といえば、なんといっても「若さま」です(笑)。
いつも船宿・喜仙の二階座敷で、片膝たてて酒を飲みながら、御用聞きの遠州屋が持ち込む事件を謎解きます。構成からは「隅の老人」の影響があるように思います。
長編では伝奇小説風になりますが、昨年ランダムハウス講談社から出た短編集全6巻には、発端の謎に魅力を持たせた本格ミステリ寄りの好編が多く含まれていて楽しめました。まあ、肩透かしの真相もありますが、書かれた時代を考えればそれも止むを得ないでしょう。(採点は編集に対して+1点加算)

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