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ミステリの祭典

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暗殺のジャムセッション
シリル・マコークル&マイケル・パディロ

作家 ロス・トーマス
出版日2009年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2018/04/02 23:19登録)
マッコークル&パディロのシリーズ第2作、と言ってもこのシリーズを読むのは初めてなのですが。マッコークルの一人称形式で語られ、第1作『冷戦交換ゲーム』の内容にも多少は触れられています。どうやらマッコークルはその第1作の冒険のすぐ後に結婚したらしいですね。
本作の舞台はワシントンで、そのマッコークルの愛妻フレドルが、パディロに暗殺計画を実行させるために誘拐されるというストーリーです。金のためなら何でもする悪党たちを巻き込んでの、アフリカ某国首相暗殺計画は、裏切りの連続で予断を許さない展開になりますが、パディロが呼び寄せる3人が本当に全員必要だったとは思えません。作者の都合で(それで話が面白くなっていることは間違いありませんが)ちょっとひねくりすぎている気もします。
原題の “Cast a Yellow Shadow” は、アラブの言葉で、いろんな悪い運命を背負っているという意味だそうです。

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