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ミステリの祭典

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GIALLO 2001年夏号

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日不明
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 江守森江
(2011/02/06 04:45登録)
「このミス」等のムックも含め雑誌の基準点を一律の3点に設定していて、本誌は季刊雑誌なので当然の3点。
本書の登録目的が「本格ミステリ大賞・全選評」の感想にあるので掲載小説等には一切触れない。
第一回は倉知淳が受賞したが、投票者も以降の仕事振りまでは想像出来なかっただろうし(その意味では本格ミステリ発展への貢献は小さく)ご愛敬と言った感がある。
選評投票者の顔ぶれも近年とは微妙に変わっているのが面白い。
完全なる新作揃いなら泡坂妻夫が受賞していただろう。
しかし、収録作品の大半が過去の仕事な短編集で第一回目の受賞作から過去へ向かうのは相応しくないとの意見で(功労賞か特別賞にすべきと)他作品への投票が結構多かった。
受賞作は本格ミステリの新たな方向性を示す作品ではあるが、犯人が指摘されてなんらカタルシスを得られない(登場人物一覧が付されていたなら名前が載らない)作品でもあり受賞作として相応しかったのか微妙ではあるが、犯人を指摘するプロファイリング過程は真っ当な本格ミステリではある。
一回目から理由ありの棄権票まであり、今以上に会員の本格ミステリへの熱意が伝わるのが嬉しく1点加点した。
短編集で受賞を狙うなら全収録短編が別の短編集に収録されない形式でないと長編に比べ不利な事が第一回から示されている。

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