GIALLO 2008年夏号 |
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作家 | 雑誌、年間ベスト、定期刊行物 |
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出版日 | 2008年06月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | 江守森江 | |
(2010/08/26 00:29登録) はじめに! 「本格ミステリ大賞」全選評のみが、この雑誌の当サイトへの登録目的です。 本来なら雑誌なので一律の3点だが、下記に述べる思い入れで雑誌としては例外的に6点とする。 この年度は(私的見解だが多分異論は少ないハズ)ここ20年で「国内本格ミステリ」が一番充実し高レベルな年度だった。 その年度の「本格ミステリ大賞」選評は読み応え充分。 倉知淳の選評が年度の充実を端的に示していて、倉知らしい文章共々ニヤリとしてしまった。 さて、ここから愚痴ろう! 投票には全候補作を読む事が前提だが、全部読まずに投票した感のある投票が結構見受けられる。 次に本格ミステリ作家クラブの会員だが何者か不明な投票者や近年作家活動等をしていないと思しき方々の投票と、文句なしに投票権を有すると思う方々が一票で同価値なのも微妙ではある(もっとも作家は他人の作品を読むのが仕事では断じてない!のだが) 私的に「女王国の城」(決して悪い作品ではないが江神シリーズへの渇望が票を集めたとも思える)が大賞作品で良かったのか非常に疑問で、年月の洗礼を受けた後には「首無し〜」の方が大賞に相応しかったと語られるだろうと思っている。 それでも上記は些細な事で、総括すれば一時的とはいえ本格ミステリの主流を旧来型探偵小説に引き戻した意義ある一年だった。 |