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ミステリの祭典

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狂った脂粉

作家 梶山季之
出版日1966年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 江守森江
(2010/08/17 11:35登録)
作者には、手馴れた産業スパイ小説で、自動車業界や家電業界から化粧品業界にシフトしただけの作品。
化粧品業界だけにユーザーが女性でもあり、堅い産業スパイ物からシフトして女性を利用する方向性が顕著になっている。
もっとも、それだけで作者にしては新鮮味の感じられない作品で、どこかの週刊誌の穴埋め連載だったのかもしれない。
当時の量産体制を考えれば、やっつけ仕事(そこから湧き出るテンポが持ち味でもあるが)な作品が混ざるのも致し方あるまい。

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