home

ミステリの祭典

login
色魔

作家 梶山季之
出版日1968年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 江守森江
(2010/08/16 17:55登録)
全3巻からなる壮大な悪漢小説でエロ・サクセスストーリーなのは間違いないが、ピカレスクの部分に力点があるのでミステリーに含めた。
基本的に人妻&未亡人を強姦しながら誑し込み、利用する事でピンチを乗り切りチャンスをモノにする小説なので、タイトルと相まって女性には総スカンだった作品らしい。
これだけ酷い奴に描かれながらも憎めない主人公なのが作者の真骨頂だろう。
エロにまみれさせながら書かれる悪の手口に毎度のごとく感心させられた。
一般に広く読まれていたので、悪用されない様、わざと悪の手口には欠陥を忍ばせていたとの作者インタビューを読んだ。

1レコード表示中です 書評