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ミステリの祭典

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あした、カルメン通りで
鮎村尋深と画家の守泉音彦

作家 森雅裕
出版日1989年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2011/01/10 15:01登録)
プリマ・ドンナ鮎村尋深シリーズ。前作「椿姫を見ませんか」から3年後、舞台を札幌に移した第2作。
ミステリの要素は、マリア・カラスの遺品の十字架に隠された謎ですが、本格度はだいぶ減退しています。オペラ・ネタに偏った内容は、素養のない身にはとっつきにくい点もあった。
ただ、ヒロイン尋深の斜に構えた造形は魅力的で、音彦とのトークバトルのような掛け合いも健在。独特の青春ミステリのテイストは、癖になる読み心地よさがある。

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