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ミステリの祭典

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二重死体

作家 桜田忍
出版日1985年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 kanamori
(2010/10/02 18:08登録)
著者の作品は(福田洋名義を含めて)初読み。
警備員の環視状況下におけるマンションでの墜落死がメインの謎で、主役級の大高ら所管刑事達の緻密でリアルな捜査状況はそれなりに読ませます。中盤で一つのトリックを早々に明かしておきながら、事件の様相が次々と変転していくのも面白かった。
難点は、無味乾燥の文体で登場人物に魅力が感じられないのと、真犯人の設定が反則ぎみなところ。図解入りの最初の殺人のトリックは、B級本格にふさわしいバカバカしさがある。B級でもB級なりに読む楽しみがある。

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