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ミステリの祭典

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修道女フィデルマの洞察
修道女フィデルマ

作家 ピーター・トレメイン
出版日2010年06月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2026/02/25 15:36登録)
(ネタバレなしです) 修道女フィデルマシリーズの短編本格派推理小説15作を収めた英国オリジナルの第1短編集「晩祷の毒人参」(2000年)を日本国内では創元推理文庫版で全3巻の分冊で出版されましたが、2巻目となる本書は「毒殺への誘い」(1998年)、「まどろみの中の殺人」(1993年)、「名馬の死」(1995年)、「奇蹟ゆえの死」(1993年)、「晩祷の毒人参」(1993年)の5作を収めています。歪んだ悪意が暴かれる「毒殺への誘い」、犯人の意外性はありませんが複雑な動機が印象的な「まどろみの中の殺人」、フィデルマが自分の推理を上書きするどんでん返しの「晩祷の毒人参」が個人的にはお気に入りです。

No.1 6点 kanamori
(2010/09/03 17:56登録)
7世紀の古代アイルランドを時代背景にした歴史ミステリ連作の第2弾。
探偵役フィデルマは修道女でありながら、今で言う弁護士、裁判官の資格もあって、おまけに王の妹という設定で、ほとんど反則に近いオールマイティさです。海外の歴史ものに共通する、文化・宗教がらみの馴染みのない固有名詞が頻繁に出て来るのが煩わしいですが、端正な本格ミステリになっています。
最終話の「晩祷の毒人参」は、探偵役の設定を逆手にとって、修道女と弁護士という二つの立場のために、彼女にとって悩ましい結末を用意していて印象に残る作品です。

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