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ミステリの祭典

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チェリー・チーズケーキが演じている
お菓子探偵ハンナ

作家 ジョアン・フルーク
出版日2007年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/07/12 19:50登録)
(ネタバレなしです) 2006年発表のハンナ・スウェンセンシリーズ第8作です。冒頭(プロローグ)でいきなり事件が起きていますが第1章からは事件の2週間前にさかのぼって事件に至るまでの過程を描くという、アガサ・クリスティーの「ゼロ時間へ」(1944年)やパット・マガー的な手法を採っています。しかし内容的には益々ややこしいことになっていくハンナのロマンス描写が中心で、ミステリーとしての盛り上がりを欠いた物語が長く続くので少々冗長に感じます。事件がようやく起きてからはハンナとその仲間たちによるおなじみのにぎやか捜査が楽しめますがわかりやすい証言や証拠に巡り合って犯人の正体が場当たり的かつ容易に見当がついてしまうという、推理要素の少ない謎解きは物足りなかったです。

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