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ミステリの祭典

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裁きの終った日

作家 赤川次郎
出版日1980年12月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 6点 E-BANKER
(2011/09/11 15:01登録)
大御所・赤川次郎初期のノンシリーズ長編。
大金持ちの旧家を舞台に起こる連続殺人事件の不可思議な謎とは?
~大富豪が殺された。高名な犯罪研究家が事件を解明しようとしたその時、犯人と名乗り出た娘婿はナイフで研究家の心臓を一突きに! この事件を皮切りに一族をめぐる企みは動き出す。失脚工作、浮気の復讐・・・さまざまな思惑や打算が渦巻くなか、詳細を黙秘する娘婿は果たして犯人なのか?~

作者らしからぬシリアスな雰囲気の作品。
本筋は紹介文のとおり、大富豪である老女の殺人事件であり、自首した男が本当に真犯人なのか、という謎。
そこに、大富豪一家の人間たち、そしてその周辺の人々のさまざまな欲望が絡み合い、複雑な味わいになっている。
トータルでみても、なかなか面白いと思いましたね。
まぁ、視点の人物がつぎつぎと変わっていくため、ちょっと落ち着かない印象になっているのが玉に瑕でしょうか。
ラストもある意味では印象的かもしれませんが、サプライズというほどでもない。
そこら辺り、ややプロットのアラかもしれませんが、シリーズもの以外でもこのような佳作を残している点はうれしい限りです。
もう一捻りあれば、言うことなしなのですが・・・

No.1 4点 エヌエス
(2010/07/25 18:40登録)
登場人物群の描写が、単調な気がした。プロローグはギョギョとさせるが、ストーリーの展開が単調な気もした。結末のどんでん返しのどんでん返しは、プロローグの期待を弱めたような気がする。

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