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ミステリの祭典

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消えた三億円

作家 豊田行二
出版日1985年01月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 江守森江
(2010/08/28 02:10登録)
あの三億円事件を政治絡みだとした真相解釈で描いた作品。
書かれた当時には、新解釈として斬新かつ危険な発想だったのだろう。
作者も「あとがき」に政治が絡んだ解釈な為に多くの出版社が二の足を踏んだと書いている。
しかし、事件小説としては作者らしいエンタメ性が薄く面白くない。
更に、時効当時以降も散々検証され今ではこの小説の真相解釈の信憑性は極めて薄いと思える。
図書館で偶々、作者の他作品と一緒に借りたが時代に埋もれるべくして埋もれた作品だった。

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