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ミステリの祭典

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秘密諜報員ベートーヴェン

作家 古山和男
出版日2010年05月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 江守森江
(2010/07/13 08:28登録)
タイトルに釣られて読んでしまったが、新説検証歴史論文みたいな代物だった(新潮新書な時点で疑わなかった私が馬鹿でした)
ベートーヴェンの「不滅の恋人よ」と呼びかける誰に宛てたか不明な実在する3通のラブレターが、暗号で書かれた密書だった、との衝撃(妄想)的仮説を様々な論拠で裏付け展開される。
ベートーヴェンが本格的なスパイだと論じるのではなくナポレオン側のパトロンに単に情報提供していた、といった話でミステリー的興味からは外れていた。
私的には興味がないが、ベートーヴェンの曲に興味があれば(作者が音楽家であり)この作品で紹介される有名曲を演奏したタイアップCDを購入して聴いてみるのも一興だろう。

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