home

ミステリの祭典

login
「死体」を読む
上野正彦

作家 評論・エッセイ
出版日2008年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 江守森江
(2010/07/10 22:59登録)
《「藪の中」の死体》を改題文庫化した作品。
日本での法医学の第一人者である作者が、横溝「犬神家の一族」(松本清張・森村誠一も)から法医学書まで、文字で描かれた死体から事件を推理する。
谷崎潤一郎「鍵」からは性交死に迫り読み応えがある。
白眉は芥川龍之介「藪の中」(作品添付有)を法医学分野から解析して犯人を割り出した章だろう!
評論とは違う切り口でミステリを分析するのも偶には面白い。

1レコード表示中です 書評