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ミステリの祭典

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全英オープン殺人事件
アラン・サクソン

作家 キース・マイルズ
出版日1990年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 江守森江
(2010/07/20 02:34登録)
石川遼ジ・オープン(セント・アンドリュース開催)アンダーパー(−2)フィニッシュ記念書評。
英国発祥競技は多々あるが、私的な趣味では競馬とゴルフが双璧。
日本の一般的競馬(馬券)ファンは、フランシスの描く(日本の競馬構造と全く違う)本場英国の競馬には馴染めない(本場のダービーすら地上波放送なし)
一方、日本のゴルフファンには全英オープンは(青木功や石川遼のおかげでテレ朝で開催全日放送され)夏の風物詩にすらなっている。
しかも、この作品の舞台は本年度の開催コースで世界中のゴルファーにとっての「聖地」セント・アンドリュース。
更には、探偵役を(架空の存在ながら)英国人プロゴルファーで過去のチャンピオンに設定しジ・オープンをプレーさせ優勝争いまでさせる。
スポーツ・サスペンスとしてはありきたりな展開だが、ゴルフファンには舞台設定だけで充分楽しめる作品に仕上がった(悲しいかなゴルフに興味が無いと凡作でしかない)
おまけに、ゴルフ狂には翻訳版独自の「特別解説」まであり楽しさ倍増でもある。
※余談
漫画の話だが、ちばてつや作品では「あしたのジョー」と並んで「あした天気になあれ」が大好きで〔全英オープン編〕のゴルフ・トーナメント描写は、この小説より優っていると思う。
※もう一つ余談
英国人の全英オープン・チャンピオンであるニック・ファルドは英国人にはコナン・ドイル(或いはシャーロック・ホームズ)に並びうる国家的英雄なのだろうか?

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