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ミステリの祭典

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ミステリ講座の殺人
デス・オン・デマンド

作家 キャロリン・G・ハート
出版日1992年11月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2020/11/07 08:48登録)
この作家は初めてですが、ミステリ・マニアによるマニアのための作品というか。それも、日本のように謎をやたら複雑にするとかではなく、ああ、あの作品知ってる知ってるという知識タイプです。作中で言及される作者、作品の数は、ウィムジイ卿の古典文学引用など問題にならないほど膨大。巻末には150件を超える言及作品等ガイドが付いています。ただ、英米作品に限られていて、他の国はルパンさえないのが不満かな。最初の方に出てくる、ミステリ書店店主のアニーが客に対して行う懸賞クイズの5枚の絵が表す作品については、どれも未読でした。
アニーが非常勤でミステリ講座を担当することになった大学での事件は、謎解き的には、鮮やかな決着を求めるならこれくらいかなと思っていたとおりのもので、たいしたことはありません。でもラインハートをもう少し読んでみたいという気にさせてくれたことで、1点おまけ。

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