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ミステリの祭典

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陰毛怪怪殺人事件
デカとブン屋のデスマッチ・シリイズ

作家 大谷昭宏
出版日1998年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 江守森江
(2010/07/06 03:23登録)
ドキュメント的新聞記者小説シリーズの第二弾(幻冬舎アウトロー文庫で復刊)
下品でもインパクトのあるタイトルに作者の記者魂を感じる(1点加点)
一時期ハマった島田一男のブン屋物が書かれなくなり渇望していた頃に出た作品なので後継者が現れ非常に嬉しかった。
今、再読しても面白さは減じていなかった。
空き家から発見された強烈な異臭を放つ液体が実は死体で、僅かな人骨と黒髪から執拗な科学捜査が始まる。
基本的に事件の推理や捜査よりも刑事の執念と不屈の記者魂のぶつかり合いが読み所で、文句なしに面白い。
それでも、今読むと書かれた当時のモラルには疑念を感じるかもしれない。
しかも、偉そうに作者がニュース番組でコメントしているのを観たら、その疑念は強まる。

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