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ミステリの祭典

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不毛地帯

作家 山崎豊子
出版日1976年01月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 江守森江
(2010/07/01 23:30登録)
これもミステリーの境界線の基準として書評する。
唐沢寿明主演でドラマ化もされ、その時に読んだ方も多数いるだろう。
これもミステリーの範疇外扱いでポリシー通り2点。
商社での場面から突如シベリア抑留の話に転じる前半部は、戦争絡みで好きではないし読むのが苦痛だったが、一転して商社内外での権謀術数部分はスリリングで面白い、よって一般小説としては7点に留まる。
皮肉にも前半の読み辛さがミステリーに通じている。
商社部分の描写は実在のモデル(田中角栄や小佐野賢治)までイメージ出来て、非常に面白かった。
権謀術数を、どう処理して描くかが、ミステリーと一般小説の別れ道で、一般小説側のお手本と云える作品だろう。

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