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ミステリの祭典

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沈まぬ太陽

作家 山崎豊子
出版日1999年06月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 江守森江
(2010/07/01 22:59登録)
これもミステリーの境界線の基準として書評する。
私的なミステリーの範疇外なのでポリシー通り2点。
まさに超大作(全5巻)で、約40年前から20年前頃の日航をモデルにしたノンフィクションの如きフィクション小説で、一般小説での採点なら7点。
利益追求から安全性を蔑ろにし墜落事故を起こす日航がモデルなだけに、政・官・民の癒着や腐敗も描かれ、今の日本の疲弊を暗示していた。
日航が破綻し再建中の今が新たな読み頃とも思える。
ちょっと超大作(同じ事故を描いた横山秀夫「クライマーズ・ハイ」が途中の一巻に相当する感じ)過ぎて読み出しを躊躇わせるのが玉に瑕かもしれない。

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