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ミステリの祭典

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白い巨塔

作家 山崎豊子
出版日1965年01月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 江守森江
(2010/07/01 22:30登録)
私的に、ミステリーの境界線を考える為に書評する事にした。
基本的に山崎豊子作品は全てミステリーの範疇外だと思っている(よってポリシー通り2点)
その一方で、一般社会小説では最強の作家の一人とも思っている。
この作品は、その中でも代表作の一つで一般小説としての採点なら思い入れ込みの10点になる。
先日、無性に田宮二郎版ドラマが観たくなりトランク・ルームからビデオを引っ張り出して一気に観た(ついでに再読もした)
前半は大学病院内での後継教授争いの権謀術数、後半は「誤診」の医療裁判と背後の駆け引きを描いた骨太社会派小説で一気に読ませる。
全くミステリー寄りに書かれてはいないが、テーマはミステリーに通じるし、読み方次第な感もあり、私的にミステリーの境界線を引く上での基準作品にしている。
そんな些細な事は関係なく、素晴らしい作品なので万人にススメられる一編だろう。

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