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ミステリの祭典

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夜光虫
由利麟太郎

作家 横溝正史
出版日1956年01月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2010/06/30 12:45登録)
戦前の由利麟太郎&三津木俊助シリーズ作品です。
横溝作品は数十年ぶり。
本書のキーワードは、サーカス、ライオン、謎の時計塔、ゴリラ男、人面瘡、宝探し、そして美男と聾唖の美少女。横溝なら許せると最初は思っていましたが、荒唐無稽なストーリーが進んでいくと、まるでジュブナイルだなと途中で投げ出したくなってしまいました。
いちおう本格ミステリの形式を保っていますが、メイントリックは既読の横溝作品にもあったはずです。だからというわけではありませんが、途中で気が付いてしまいました。でも戦前に書かれた本書のほうが先のはず。そういう意味では価値ある作品かもしれません。
期待はずれの面はありましたが、再読したいと思っていた他の横溝作品の準備ができてよかったです。横溝の、あの大げさな言い回しには、少しウォーミングアップが必要ですからね。

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