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ミステリの祭典

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サリーは謎解き名人
ステファニー・プラム

作家 ジャネット・イヴァノヴィッチ
出版日1999年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2016/10/08 09:06登録)
保釈契約強制執行人、通称バウンティ・ハンターであるステファニー・プラム・シリーズの第4作です。邦題のサリーという名前は女性みたいですが、サルヴァトーレという女装の男性ミュージシャンで、謎解きというより暗号パズル解読の名人です。
同棲していた男から自動車を盗んだということで訴えられた女が出頭日に出てこなかったため〈お尋ね者〉になった事件で、その男の家に投げ込まれた手紙が暗号だったため、ステファニーは人伝にパズルが得意だと聞いたサリーに解読してもらうことにするのです。ただしどんな暗号かは作中では全く示されません。
前作よりハードボイルドっぽい仕上がりになった本作、事件の裏はよくできていますし、本筋とは別のステファニーのアパートが放火される事件との絡み具合もなかなかのものです。ただし、サリー登場の契機となる手紙はわざわざ暗号にする必要がないという点だけは不満でした。

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