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ミステリの祭典

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鮎川哲也の論理
三國隆三

作家 事典・ガイド
出版日1999年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 江守森江
(2010/06/12 14:19登録)
副題:本格推理ひとすじの鬼
鮎川哲也の評伝及び作品解説を、古典ミステリ史からアンソロジー編集まで絡めながら纏めた本。
「全行これ伏線」「作中で大胆に大法螺を吹く稚気」は鮎川哲也を評するに相応しい。
今ではノスタルジーを擽るだけな代物だが時刻表添付ミステリは、当時としては画期的発明であったと思う。
私的には「私だけが知っている」や鮎川原作でコロンボ〜古畑の系譜にある幻の推理ドラマ「チェックメイト78」(放送当時観ていた)について触れていたのが感慨深い。
作品解説的内容部分でネタバレも多々あるので、鮎川の代表的作品を先に読んでいる事が前提だが、読んでいれば裏話等々楽しめる。

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