home

ミステリの祭典

login
赤いダイヤ
木塚慶太

作家 梶山季之
出版日1962年01月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 江守森江
(2010/06/09 22:17登録)
赤い魔物とも赤いダイヤとも言われた小豆相場の世界を舞台にした相場小説で(以前なら経済小説分野の作品扱いだが)現在ならミステリーの範疇に含まれる賭博・陰謀小説でもある。
相場に対峙するヒリヒリした臨場感や権謀術数が一番の読み所だが、主人公の木塚慶太を含むキャラも立っている(主人公の半生記・前半でもある)
作者の、もう一つの持ち味であるコミカルなエロ描写は控え目な所も代表作と呼ぶに相応しいだろう。
相場小説分野では清水一行「相場師」と並んで最高峰と評されている。

1レコード表示中です 書評