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ミステリの祭典

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見えない貌

作家 夏樹静子
出版日2006年07月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 江守森江
(2010/06/08 07:43登録)
昨日TBS系で放送された二時間ドラマの原作。
国内ミステリーでもドラマを観てからおさらいするファジーな方法を選択してみた(放送予定に合わせ前もって図書館で借りた→今では時代遅れな作家になったのか予約なしに借りられる)
結構ボリュームがあり、被害者の母親視点から加害者の弁護士視点に切り替わる二部構成。
親子愛をテーマに真相が二転三転する展開は手慣れた感じだが、逆に考えればリーガル・サスペンスとして新鮮さに欠ける。
作者が実際使用する世代ではないからか、携帯や出会い系を取材して書き上げたのだろうが、機能・料金システム・法規制等の変化スピードに対応出来ずに綻びが生じている。
以前は「十年ひと昔」だったが、今では「三年ひと昔」なので、下手に流行や技術を取り入れたミステリーは(読者が皆、書かれた‘ピンポイントな時期’を考慮して読む訳ではない)残念ながら時代に置き去りにされる。

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