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ミステリの祭典

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江戸川乱歩 コロナ・ブックス
太陽編集部編

作家 事典・ガイド
出版日1994年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 江守森江
(2010/06/05 03:33登録)
巨人の名前を冠した本なので、同タイトルの本が何種類もありそうだ(そこまでの乱歩マニアではないので詳細不明)
今回、私が書評するのは1998年にヴィジュアル・シリーズとして発行されたガイドブック。
ふんだんに写真が掲載されながら、縁の場所・人物像・作品(6作品の一部を掲載)を紹介していて、江戸川乱歩資料館を訪ねた雰囲気が味わえる。
更に、乱歩事件図は実在した東京市の地図上に印を付け、次ページで事件と作品を記していて、持参しながら東京散策をしたくなる。
そして目玉は「乱歩を読み解く十三語(キーワード)」で、各ワードに各々十三人のエッセイを掲載している。
「ユートピア」では、SM小説の大御所・団鬼六が、乱歩を夢幻の官能世界を描いた変態小説と言っている。
他では「探偵」での都筑道夫のエッセイも楽しい。
俳優の佐野史郎までエッセイがあるが、当時の芸風は乱歩的だったからなのだろうか?

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