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ミステリの祭典

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魔海風雲録
旧題『かがみ地獄』

作家 都筑道夫
出版日1968年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2010/06/05 15:40登録)
初期の伝奇時代小説で「かがみ地獄」の改稿・改題版。
戦国時代末期を時代背景にして真田の若さまを主人公に魔鏡の争奪戦を描いたオーソドックスな冒険譚になっています。
忍者の佐助、密偵の才蔵や南蛮人など、取巻きの登場人物も個性豊かで、舞台も木曾の山中から駿河沖の大海原まで、スルリングに展開する物語は手慣れた創りになっていると思います。
ただ、岡本綺堂などの先行の伝奇物の範疇から抜け切ったものでないため、斬新さに欠ける気もしました。

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