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ミステリの祭典

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京
有川崇シリーズ/改題『宿命―ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』

作家 楡周平
出版日2008年02月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 江守森江
(2010/06/02 02:57登録)
上・下巻合わせ約700ページで一気に描く現代版「華麗なる一族」で、この手の政治&家族小説も世間ではミステリーに含める事を「このミス」や新聞広告のキャッチコピーで認識した。
それでも私的なミステリーの範疇にはないのでポリシー通り2点。
本年・テレ朝で「宿命」のタイトルでドラマ化されたが、ストーリーはほぼ同じながら主役が親ではなく息子に改変されていた。
原作の主役は二人の親で、学園紛争での別れから、息子と娘の見合いの席で運命的再会をするが、息子に託した頂点への夢と義父になる男の野望が交錯し、過去の因縁も絡みドロドロするプロットは良いのだが、人物造形の描き込みが薄いし、行動は突っ込み所満載(一般小説でも4点程度)
その分、スラスラ読めるが、役者のネチッコイ演技でドロドロしたドラマ(昼ドラに近い)の方が格段に楽しめた。
久々に観た真野響子に加えて、小池栄子と上原美佐にはホレボレした。

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