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ミステリの祭典

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不信のとき

作家 有吉佐和子
出版日1968年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 江守森江
(2010/05/19 23:43登録)
新潮文庫で上・下各巻共に約400ページとボリュームがあるが読み始めたら一気に終わる。
40年以上も前に書かれた作品で、当時(から連城三紀彦登場まで)に読めばミステリーの範疇に絶対に含めない不倫小説だが、何年か前にフジテレビ系でドラマ化された時に読み、ドンデン返しのある反転ミステリーに含まれると思い直した(でも、山崎豊子「女系家族」を断固ミステリーに含めないのに矛盾する気もする)
ドラマは設定やラストも含めて改変されているので両方が楽しめる(恐がれる)
女性なら、男の馬鹿さ加減を笑いながら結末を楽しく読めるだろう(嫁には読ませてないので女性の反応は想像)
その一方で(身に覚えのある)男性には恐怖小説だろう!
乾くるみ「イニシエ〜」辺りの作品での、女って恐い!なんてレベルではない恐さをタップリ味わえるので是非とも不倫経験者には読んで感想をアップしてもらいたい!
※恐い余談
読んだ当時、息子(血液型の矛盾はないので安心感はある)は自分にソックリだが、嫁に内緒で親子鑑定をしたくなった。

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