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ミステリの祭典

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カフェ・コメディの悲劇
女私立探偵シャロン・マコーン

作家 マーシャ・マラー
出版日1994年06月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2018/12/17 22:56登録)
シャロン・マコーンのシリーズとしては、夫君ビル・プロンジーニとの合作『ダブル』を含めれば第10作ですが、その合作を除けば、第4作『安楽死病棟殺人事件』の後の3冊は邦訳がありません。第9作は翻訳されていますが、未読。そんなわけで久々のシャロンは、チョコレート好きで鳥恐怖症という初期設定が完全に無視されるようになっていました。第4作で出会ったDJとも別れたことは、クライマックス直前に彼の放送をカー・ラジオで聴くシーンで語られます。
2年前に起こった死体が見つからないままの殺人事件裁判で死刑判決を受けた黒人青年の上訴にあたって、シャロンが捜査をすることになるのですが、二転三転するストーリーはなかなかよくできています。発見された死体については状況から見て予測はつくのですが、最後はカフェ・コメディで予想を超える派手なことも起こり、最後まで楽しませてくれました。

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