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ミステリの祭典

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人形の夜
女私立探偵シャロン・マコーン

作家 マーシャ・マラー
出版日1980年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2016/09/10 09:33登録)
1977年に発表された、シャロン・マコーン・シリーズの第1作です。講談社文庫では作者名がマーシァ・ミュラーとなっていますが、たぶんこれが本来の発音には近いのではないでしょうか。
真相への伏線を張るためにかなり無理やりなことをしていて、その部分を読みながら、シャロンのこの行動は後で何か意味を持ってくるのだろうかと疑問を持ったものでした。しかしグレッグ・マーカス警部補に妙な場所で出会うところは、ご都合主義的な偶然だなと思ったのが、これまたクライマックスである事実が明かされるための伏線になっていたのは、意外でした。そんなわけで、不自然さがあるという意味では完成度は決して高くないのですが、瑞々しさは感じられ、それなりに楽しめました。
それにしてもどちらも頑固なシャロンとグレッグ、キスはしたものの、今後つきあっていくのは大変そうだな…

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