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ミステリの祭典

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夜に目覚めて
私立探偵マイケル・シェーン

作家 ブレット・ハリデイ
出版日1957年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2014/05/18 22:33登録)
本作は日本で初めて翻訳されたブレット・ハリデイだそうですが、早川書房、よくもこんな異色作を1回目に選んだものです。まあずいぶん前に『死の配当』を読んだだけの作家なので作風を把握しているとは言えないのですが、
マイケル・シェーン・シリーズ第25作記念で、ハリデイ本人が登場して殺人事件に巻き込まれる話であることは前から知っていたのですが、設定の意外性はそれだけではありませんでした。作中のハリデイに作家志望の女性が書きかけの原稿を見てもらうのですが、その内容が実際に自分自身経験した事件を基にしているというのです。で、その作中作は心理サスペンス調で、全体の1/3近くもあります。
全体の6割ぐらいでマイケル・シェーンが登場してからは、やっとハードボイルドな捜査が開始されますが、前半の作中作では文体を変えるなど、全体的にはあまりハードボイルドらしくありません。

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