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ミステリの祭典

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血の味
私立探偵マイケル・シェーン

作家 ブレット・ハリデイ
出版日1962年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2012/05/03 18:04登録)
マイアミの赤毛の私立探偵マイケル・シェーン、シリーズ中期の作品。
炭鉱業者と悪徳警察が支配するケンタッキィ州の炭鉱町センターヴィルが舞台。シェーンに援助を求めた改革派の若い炭鉱主が殺され、労働争議の指導者が逮捕されたことから、シェーンは秘書のルーシイとともに町の粛清と真相解明に乗り出す。
本書は、B級ハードボイルドぽいシェーンの強引な調査手法に目を奪われていると、終盤のどんでん返しに足元を掬われるミステリ趣向が光る佳作と言えるでしょう。物語の背景自体が大掛かりなミスディレクションになっています。
しかし、二代目女性秘書のルーシイ・ハミルトン(妻で秘書だったフィリスは亡くなっている)は、いったい何のために同行したのでしょうか?ほとんど意味のない配役です(笑)。

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