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ミステリの祭典

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髑髏検校

作家 横溝正史
出版日1970年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2010/05/04 14:08登録)
「吸血鬼ドラキュラ」を換骨奪胎した伝奇時代小説。
書き出しから伝奇ロマンの香りに満ちています。外房の海岸に打上げられた鯨の体内から発見される瓶詰めの手紙、長崎の孤島で出会う不知火検校という謎の男、やがて江戸の深夜に出没する吸血鬼・・・・。
荒唐無稽とは伝奇小説の場合むしろほめ言葉。吸血鬼の正体も序盤の長崎でのエピソードが伏線になっていて、この辺は探偵小説作家としての面目躍如の感があります。
残念なのは、終盤駆け足になってしまったところ。枚数制限でもあったのか、傑作になりかけていたのに惜しいです。

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