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ミステリの祭典

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ダイヤル911
カウフマン警視、私立探偵スパナー

作家 トマス・チャステイン
出版日1978年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2019/06/24 23:29登録)
911は、アメリカの緊急通報用電話番号(日本の110と119を兼ねたようなもの)で、1968年に開設されたことが最初に書かれています。
カウフマン警視シリーズ第2作で、前作の奇想天外な窃盗計画に比べると、クリスマス・シーズンの爆破魔ということで、派手ではあっても特に驚かされる話ではありません。それでも犯人の視点部分を数か所挿入しながら、サスペンスを盛り上げてくれます。しかしかなり初めの方の爆破事件の1つが他の事件とは明らかに異質で、これは何かあるなと疑ったのですが、結局その異質性には何の説明もありませんでした。
まあ読んでいる間は楽しめ、特にラス前の爆破事件には感心したのですが、その後がいけません。最後の犯人の行動は、警察の前に姿をさらすための作者のご都合主義としか思えませんし、カウフマン警視の作戦は警察として根本的におかしいですし、上記説明放棄もあり、なんだかなという感じでした。

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