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ミステリの祭典

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トリックーTroisieme partieー
テレ朝「トリック」ノベライズ

作家 蒔田光治
出版日2003年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 江守森江
(2010/05/10 05:59登録)
最近の個人的な「トリック・ノベライズ祭り」の最終回。
テレ朝「トリック」第3シーズン全十回放送(5エピソード)をノベライズにした作品。
エピソード一つで劇場版一つ程度の密度はある。
各エピソードそれぞれに、何処からか寄せ集めたトリックとプロットを下ネタ満載なギャグに絡めていて(オリジナリティの面では)本格ミステリとして褒め辛いが、楽しめるのは間違いない。
特に「死を呼ぶ駄洒落歌」は見立て殺人からフーダニットまで横溝パロディの集大成と云えるデキで素晴らしい。
更に、「言霊を操る男」での柴咲香&ガッツ石まっ虫の使い方も上手く。
「瞬間移動の女」でのスリット・スキャット・スリップのギャグも秀逸。
じっくり読めば面白さが浸透するのでノベライズの意義も充分にあった。

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