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ミステリの祭典

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悪夢のバカンス

作家 シャーリー・コンラン
出版日1991年06月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 こう
(2012/04/09 00:27登録)
 折原一のガイド本の推薦で手に取った作品です。
夫をバカンス先の島のクーデターで惨殺された中年の妻5人によるジャングルサバイバルの話でした。
 上下巻で長いのが難点ですがジャングルでの生活に順応してたくましく生きてゆく5人の主人公たちのストーリーに共感できますしリーダビリティの高い作品だと思います。
 人喰いの習慣のある原住民の描写やジャングルで生きてゆくためにネズミを始め様々な動物を殺す描写などはちょっとどぎつかったです。
 最後も安易なハッピーエンドでない所がちょっと予想外で爽快とは言えませんが力作には違いないと思います。

No.1 7点 kanamori
(2010/04/22 18:25登録)
冒険サバイバル小説。
鉱山会社の重役家族がリゾートで訪れた島でクーデターに巻き込まれ射殺される、生き残ったのは5人の妻だけだった。
軍隊の追撃、人喰い原住民、自然の猛威など次々と襲いかかる危難は迫力充分な上、それ以上に面白かったのは、セレブで贅沢に慣れ切っていた女性たちが密林でのサバイバルで徐々に変身していく様です。一人のヒーローものではなく5人がほぼ同等に描かれているのも珍しい、異色の冒険サスペンスだと思います。

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