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ミステリの祭典

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白い泥

作家 陳舜臣
出版日1964年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2010/04/30 13:13登録)
寒天の積荷の中から死体が出てくる話です。舞台は神戸の貿易商社。いかにも陳氏らしい設定です。結末はやや暗めながらも意外性はばっちり。トリックと謎解きもよくできています。いつものように人物造形が上手いので印象は良く、暗めの結末によるいやな後味よりも上手い小説を堪能できたことの満足感が記憶に残っています。
ところで、神戸が舞台なのに、なぜ探偵役として陶展文を登場させなかったのでしょうか?登場させていれば話がもうすこし明るくなったろうし、みなに好まれる作品になったと思うのですが。。。

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