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ミステリの祭典

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学び舎は血を招く
メフィスト学園

作家 アンソロジー(出版社編)
出版日2008年11月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 江守森江
(2010/04/21 02:09登録)
雑誌メフィストに連載された学園ミステリ・アンソロジー。
アンソロジーとしての縛りが学園ミステリであるだけの緩さなのに、雑誌掲載だけでなく出版される事を疑問に思う作品が揃った。
竹本健治「世界征服同好会」はラストの反転を含めて出版に値するだろう。
門井慶喜「パラドックス実践」は理屈っぽさを気にしなければ水準レベルだが、シリーズを書き足して独自の短編集になったので、そちらで読めばいい。
楠木誠一郎、福田栄一、日日日は雑誌掲載が限界なレベル。
さて、この本を手にするキッカケの「古野まほろ」だが、書かれた時期がデビュー作と同時期な為に、短編なのに読むことが苦行になる作品で、素晴らしいロジックが炸裂するのを楽しめる読者がどれだけ居るのか?甚だ疑問だった(ある意味、雑誌掲載すら暴挙)
但し、ロジカルな持ち味は存分に発揮されているので「天帝のはしたなき果実」で作者を気に入った奇特な方限定なら楽しめるだろう。

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