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ミステリの祭典

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裏切りの銃弾
エイブ・リーバーマン刑事

作家 スチュアート・カミンスキー
出版日2000年02月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2014/09/18 22:25登録)
老刑事リーバーマン・シリーズの1冊ですが、必ずしも彼を絶対的な主役に据えていない、警察小説らしい作品です。
ある刑事が自分の妻とその不倫相手をショットガンで打ち殺し、アパートの屋上に爆弾を持って立てこもるという事件で、どんな派手な展開になるかと思わせられますが、巻末解説にも書かれているように、登場人物たちそれぞれの思惑がじっくり描かれた渋めの作品になっています。ただ、途中で出てきてこの大事件に勝手に関わることになる2人組については、必要だったのかなとも思えます。その後の見せ場の1つとの対比を作者は当然考えていたのでしょうが、かえってしつこくなり過ぎたように感じました。
また、最初の登場シーンではなぜこんな男が出てくるのか疑問に思った登場人物がいたのですが、これは全然別の事件でした。こっちの方は最終的な解決はつかないままで、解説によれば次回作に持ち越しだそうです。

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