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ミステリの祭典

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ロビン・フッドに鉛の玉を
私立探偵トビー・ピーターズ

作家 スチュアート・カミンスキー
出版日1979年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2010/12/09 20:24登録)
私立探偵トビー・ピーターズ、シリーズの第1作。
1940年代のハリウッド映画界を背景にして、実在の映画スターが巻き込まれた”やっかい事”を解決するというのがシリーズのパターン。表紙イラストだけでなく翻訳まで和田誠氏が手掛けていて、これは正に適役でしょう。
本書は、冒険活劇俳優のエロール・フリンが依頼人で、日本ではややマイナーな俳優かもしれませんが、以降の作品では、ジュディ・ガーランド、マルクス兄弟、ゲーリー・クーパー、ジョン・ウェイン、クラーク・ゲーブル、チャプリンなどの俳優から、レイモンド・チャンドラーやイアン・フレミングなどの作家まで出演しています。
ところが、シリーズ全24冊のうち邦訳は初期の5冊でストップのまま。カミンスキーも昨年亡くなっていて、どうも邦訳の続きが出そうにない状況です。「お楽しみはこれからだ」と思っていたのに非常に残念。

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