女体愛好クラブ 私立探偵マイク・ハマー |
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作家 | ミッキー・スピレイン |
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出版日 | 1968年01月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | 空 | |
(2013/01/31 21:16登録) 手を出すのがためらわれるほど何ともいかがわしい邦題ですが、内容との関連からもこれはよくないのではないでしょうか。原題は”The Body Lovers”で多少はましか。 さて、その内容は冒頭1ページ目からして、いかにもハードボイルドらしい香りがします。『裁くのは俺だ』の頃から見ると文章も達者になってきていて、地の文にも気の利いた視点の表現がかなり見受けられます。とは言っても、マイク・ハマーの思想はやはり単純なアメリカ中心の倫理観で、反共産主義。『ガールハンター』で10年ぶりにカムバックした時には酒に溺れて、ネオ・ハードボイルド探偵の先取りみたいだったそうですが、その3作あとの今回は、愛しのヴェルダと共に最初からタフガイぶりを発揮してくれます。 プロットはベタな設定ながら、おもしろくできています。最後はあまりにご都合主義だなと思えますが、派手に決めてくれました。 |